※ 「交響曲」はsymphonyであってSymphoniaではありません。一応。
「運命」と「第九」がやたらめったら有名過ぎるベートーヴェンだがそんな絶筆曲があったのね…
ベートーヴェンが音楽家でありながら難聴であったのは有名な話。「
知泉」に拠れば
☆晩年のベートーベンの聴覚は失われ、第九を作曲した時には、まったく音は聞こえなくなっていた。 ☆聴覚を失ってから、ピアノに直接かじりついてそれにより振動を感じ、作曲を行なっていたと言う。歯形がついたピアノが残されている。 (from 雑学メルマガ『知泉』 No. 578) |
とのこと(後者は骨伝導のようなものか?)。そうなるとベートーヴェンは実際どのような内容で「第九」が演奏されたのか全く知らないまま草葉の陰をうろうろしているということになる気がしないでもない(突っ込み禁止)。もっともピアノの振動で音を感じることができるようなありえない超人には、想像内で交響曲の実演を組み立てることなど容易いことなのかも知れないが。
なお、「第九」の歌詞はご存知の通りだが、日本語で(主に学校で)歌われている♪晴れたる青空漂う雲よ云々…という毒にも薬にもならないものと違ってオリジナル歌詞は当時の体制だと規制が入りかねないものでもあり(確か♪Deine Zauber binden wieder/Was die Mode streng geteiltという部分がそれに相当したはず)ベートヴェン自身が反体制派だったこともあって初演ができるかどうか危なかった…らしい。