2004年06月24日
・長崎殺人事件に思う(Y! News)
本当はこういう話題は取り上げないことにしているのだが、ちょっと聞き捨てならない話を見かけてしまったので敢えて書く
なんとも痛ましい事件というのが正直な感想ではある。
何故昨日までの友人がいきなり喉笛を掻き斬ることになってしまったのかは今後の捜査で判明していくことだろうが…
この手の少年犯罪が発生するたびに思うのだが、「被害者の個人情報は散々に晒されているのに、加害者の個人情報は少年法で隠蔽されるのは加害者優遇とも取れるのではないか」という論調はどうかと思うのだが。
この手の事件で個人情報を衆目に晒す必要性を説く人間は決まって「社会的制裁」と言うフレーズを持ち出すが、
個人情報を晒すことがどれほどの制裁になるというのか。
確かに制裁にはなろう、それにより加害者は広く周知され、社会的には忌み嫌われるようになるのだろうから。
だが、それが事件解決というプロセスにおいて、どれだけの意味があると言うのか。
そんなことよりも、如何にして事件は発生したのかを明らかにし、
それについて如何にすればこのような事件が再発しないようになるかについて議論を重ねることの方が大事ではないのか。
勘違いしてはならない。一罰百戒の効果を否定する気は無いし、事件発生にいたるプロセスを明らかにする中で被害者や加害者がどのような人間だったのかという情報も無論必要になる。そのことを否定する気は無い。
だが、そのために必要な情報を要求するのと、単なる野次馬根性として情報を欲するのは、似たような内容であってもベクトルは180°違う。
ところで事件はどうもチャットトークでの不快発言が原因らしいと言うことが明らかにされ始めた。
目隠しして喉笛を掻き斬るという牧歌的な小学校には不釣合いなあまりにも血腥い手口は、おそらく漫画か何かから引用したものであろう(こういうビジュアル的にインパクトの強い手法は得てして少年漫画が好むものだ)。
よって対策として小学生への刃物の販売の全面禁止、インターネット利用歴記録の義務付け(もしくはチャットの全面禁止)、漫画の規制強化を提案する。という明後日の方向を向いた「解決案」に至りかねない気がするのだが。どうも。
Post: @ 2004.06.24 13:06
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